土木作業員の仕事内容とは?将来性や具体的なキャリアップ方法を解説  

皆さん、こんにちは。千葉県市川市を拠点とし、環境工事を中心に電設管路工事・造成工事・河川工事などを手掛けているヤマシタ工業です。


弊社では、「土木工事」と呼ばれる種類の工事を主に行っています。土木工事は社会の基盤を作る、非常に重要な工事です。その現場で働く「土木作業員」に興味がある方も多いと思われますが、土木作業員に将来性はあるのでしょうか? ここでは、土木作業員の仕事内容や将来性、キャリアアップの方法について解説します。




■土木作業員とは?



土木工事とは、簡単にいうと「建物以外の建設工事全般」のことです。主な工事の内容としては、道路工事やトンネル工事、河川・海岸工事、橋梁工事、ダム工事、水道工事、土地区画整理工事、土地造成工事、大規模な宅地造成工事などが挙げられます。


そして、土木工事の現場で働く職人が「土木作業員」です。土木作業員は、工事に使う道具や資材の運搬、重機を使った地面の掘削、土地の整備、道路の舗装などを行い、トンネルや橋梁といった設備を建設します。工事の内容は多岐にわたり、会社によって扱っている工事が異なるため、就職する時は自分に合った会社を選ぶことが大切です。


また、土木作業員になるためには、特定の資格や学歴、経験は必要ありません。意欲さえあれば誰でも就職でき、努力次第でキャリアアップを図ることができます。とても門戸の広い仕事だといえるでしょう。




■土木作業員の将来性



土木作業員として働く場合、業界の将来性は大いに気になるところかと思います。「今から就職しても大丈夫なの?」「今後は仕事が減っていくのでは?」と心配している方もいるでしょう。


しかし、実は土木作業員は将来性抜群の仕事です。その理由を見ていきましょう。



・常に工事の需要がある

土木作業員に将来性がある最大の理由は、常に工事の需要があるからです。道路やトンネル、橋梁、河川、ダムといったインフラは、時代を問わず必要とされます。加えて、一度作ったインフラも永久に使えるわけではなく、定期的なメンテナンスや補修工事を行わなければなりません。


そのため、土木工事は景気や社会情勢などの影響を受けにくく、仕事がなくなる心配がないのです。これは建設業界全体にいえるメリットですが、中でも土木工事は国や自治体の公共工事が大部分を占めているため、より仕事の量が安定しています。将来にわたって安定した収入を得たい方や、とにかく働いて稼ぎたい方にとっては、理想的な仕事といえるでしょう。



・土木工事の需要が高まっている

現在は高度経済成長期から約半世紀が経過し、当時建てられた多くの建物やインフラが老朽化しています。つまり、建造物の更新・建て替えの時期が来ているため、各地の再開発による土木工事の需要が高まっているのです。他にも、大阪万博をはじめとするイベントや国土強靭化など、多くの土木工事が見込まれており、仕事を獲得しやすくなっています。



・業界の人手不足

前回の記事でもご紹介したように、現在の建設業界は高齢化や人手不足が深刻化しています。結果として、土木工事業界も完全な「売り手市場」になっており、どの会社も人材獲得に力を入れています。


もともと、土木工事は年齢・資格・学歴などを問わずに働ける仕事です。そこに人手不足が加わっているため、意欲さえあれば即決採用という会社も少なくありません。しっかりと経験を積んで技術を身に着け、有用な資格も取得すれば、引く手あまたになるでしょう。働き先に困らないのはもちろん、より条件のいい会社に転職することも可能です。


建設業界の人手不足や労働環境の変化については、前回の記事もご覧ください。

https://www.yamashita-kougyo.jp/blog/column/158123


・機械で代替しにくい仕事である

近年ではAI(人工知能)やICT(情報通信技術)が急速に発達し、いずれ多くの仕事が機械で代替されるようになると見込まれています。機械に取って代わられてしまう可能性がある業界も多いのですが、土木工事業界にその心配はほぼありません。


なぜなら、土木工事は見た目よりも繊細さが必要で、機械に任せにくい仕事だからです。現場の状況が1つ1つ異なることも、主にルーチンワークが得意なAIとは相性が悪く、機械への置き換えを難しくしています。


一方、AIによる重機の遠隔操作や点検の自動化、施工管理アプリの登場など、現場でIT技術が活用されるようになってきているのは確かです。ただ、これらはあくまでも作業を効率化するための手段であり、工事を完全に機械任せにできるわけではありません。当面は人の手で工事を行う必要があると考えられ、仕事を失う心配はないでしょう。




■土木作業員のキャリアアップ方法



生涯にわたり安定して土木工事業界で働きたい時は、積極的にキャリアアップを図るのがおすすめです。土木作業員の主なキャリアプランとしては、重機を操縦する「重量オペレーター」になる道と、いわゆる現場監督である「施工管理」になる道があります。それぞれの内容や必要な資格について確認しておきましょう。



・重機オペレーター

重機オペレーターは、パワーショベルやブルドーザークレーンなどの重機を操作する作業員です。「機械土工」とも呼ばれます。重機の操作には免許が必要なので、まずは土木作業員として働いて経験を積み、各種資格や免許を取得して重機オペレーターになるのが一般的です。


主な資格・免許としては、「小型車両系建設機械の運転業務に係る特別教育」「車両系建設機械運転技能講習」「締固め用機械特別教育」「クレーン・デリック運転士免許」などがあります。また、公道で重機を運転する場合には、重機の重量やサイズに合わせた自動車免許も必要です。


重量オペレーターになれば仕事の範囲が広がり、より多くの業務をこなせるようになります。加えて、重機の操縦に腕力や体力はほぼ関係ないため、50代に入って体力が落ちてきた人や、女性であっても活躍しやすいのが特徴です。将来を見据え、操作に必要な資格を積極的に取得するといいでしょう。



・施工管理

施工管理は、工事現場全体を指揮監督する責任者です。主に4大管理(工程管理・安全管理・品質管理・原価管理)と呼ばれる業務を担当し、工事をスケジュール通り完了に導く役割を担います。多くの業務をさばく必要がありますが、その分給与も高いのが魅力です。


施工管理になるために特定の資格は必要なく、未経験からのスタートも可能ですが、キャリアアップするためには「施工管理技士」の資格を取得する必要があります。施工管理技士は、分野ごとに7種類に分かれており、土木工事の場合は「土木施工管理技士」が必要です。


また、施工管理技士の資格には1級と2級があり、2級を取得すれば建設現場の「主任技術者」に、1級を取得するとより大規模な現場の「監理技術者」になることができます。受験には一定の実務経験が必要なので、計画的に勉強して資格を取得するといいでしょう。


ちなみに、2024年度からは施工管理技士の受験のルールが変更され、受験資格に学歴がほぼ関係なくなります。高卒者でも大卒者でも同じ条件で受験でき、早い人なら20代で1級を取得することも可能なので、興味のある方はぜひこのチャンスに挑戦してみてください。




■ヤマシタ工業ではスタッフを募集しています!



土木作業員は、インフラ整備を通じて社会を支える重要な仕事です。常に工事の需要があるので安定して働くことができ、工事が完了した時には大きなやりがいを感じられます。就職にあたって特定の資格や学歴が必要ないため、誰でも挑戦することが可能です。皆さんも土木工事業界で、自分らしい働き方をしてみませんか?


現在ヤマシタ工業では、土木工事の作業員、施工管理、重機オペレーターの3業種として働いてくれる方を募集しています。「重機の操作を極めたい」「施工管理としてのキャリアを築きたい」など、働きたい環境や身に着けたいスキルに応じて、適材適所で活躍することが可能です。


もちろん、資格の取得にかかる費用は、すべて会社が負担いたします。経験豊富な従業員が多数在籍し、丁寧な指導を受けながらスキルを磨けるのも魅力です。年齢・学歴・経験などは一切問いません。土木工事業界で自由なキャリアデザインをしてみたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。