土木施工管理は「きつい」「やめとけ」といわれるが需要は高い! 仕事の魅力と今後のキャリアの可能性を解説

皆さん、こんにちは。千葉県市川市を拠点とし、環境工事を中心に電設管路工事・造成工事・河川工事などを手掛けているヤマシタ工業です。


土木施工管理は、土木工事の責任者を務める重要なポジションです。そのため、どのような土木工事にも必要不可欠な存在なのですが、求職者の間では「土木施工管理はきつい、やめとけ」といわれているケースが少なくありません。


一方、土木施工管理の需要は年々高まっており、大いに将来性のある職業でもあります。そこで今回は、土木施工管理が「きつい」「やめとけ」といわれてしまう理由や仕事の魅力、キャリアアップのポイントについて解説します。




■土木施工管理が「きつい」「やめとけ」といわれる理由



土木施工管理が「きつい」「やめとけ」といわれてしまう原因は、労働環境や待遇にあります。なぜこれほどイメージが悪いのか、具体的な理由を見ていきましょう。



・業務量が多く過酷な労働環境

もともと建設業界は、他の業界に比べて労働環境がよくありません。国の調査によると、建設業の年間労働時間は、全産業の平均より約330時間も長いことがわかっています。また、休日も全体の平均より約30日少なく、十分な休みを取得できていないのが実情です(いずれも2016年度)。


そんな建設業界の職種の中でも、施工管理は特に大変な傾向にあります。理由は単純で、施工管理は非常に業務量が多いからです。工事のスケジュール管理はもちろん、現場の指導、資材の発注に職人の手配、関係者との打ち合わせ、書類作成など、実に多彩な業務をこなす必要があります。


それに加え、施工管理が現場にいないと困る状況が多く、緊急の呼び出しがあることも珍しくありません。こういった事情により、どうしても労働時間が長く、休みを取りづらい状況になってしまうのです。


しかしながら、近年では建設業界でも働き方改革が進んでおり、以前ほど過酷な労働環境ではなくなってきています。たとえば、2024年4月以降は、時間外労働(残業)の上限規制が罰則付きで設けられる予定です。労働環境改善に取り組んでいる会社も多いので、業界の雰囲気よりも「実際に自分が働く会社はどうなのか」に注目するといいでしょう。



・給与が仕事に見合っていないと感じることも

施工管理は責任が大きい分、給与水準自体は建設業界の中でも高い部類です。会社の規模などにもよりますが、年収1,000万円を超えている施工管理者は珍しくありません。


それでもなお、「給与が仕事の大変さに見合っていない」と感じる人は少なからずいます。その大きな理由は、上述した労働環境の悪さですが、他にもいろいろな事情があります。


たとえば、納期を厳守するため、工事に遅れがないか毎日細かくチェックしなければなりません。場合によっては、職人の追加手配などの判断も必要でしょう。それでいて利益も出さなければならず、もちろん安全は何よりも重視する必要があります。


時には、工事の進め方を巡って職人と対立したり、施主と会社の板挟みになったりすることもあるでしょう。このように多くの苦労があるので、人によっては「給与が低い」と感じてしまうのです。




■なぜ土木施工管理は需要が高く、将来性があるのか?



土木施工管理は大変なことも多い一方、非常に需要が高い仕事でもあります。なぜなら、土木工事の対象となる道路・トンネル・橋梁・河川・上下水道といった社会インフラは、私たちの生活に必要不可欠なものだからです。


新設工事の需要があるのはもちろんですが、既存のインフラも定期的に修理・更新しなければならないので、工事の需要は常に生まれ続けています。特に最近は、高度経済成長期以降に作られたインフラの多くが老朽化してきており、今後は更新が必要なインフラが加速度的に増えていく見込みです。


また、よく知られている通り、近年の日本は少子高齢化と人口減少の時代に入っています。これまで通りの都市計画や地域構造では、インフラ機能を維持できないと見られている地域も少なくありません。そのため、国土の使い方を根本的に見直し、インフラを適正化しなければならない状況です。


ところが、それを担うべき土木工事業界では、人手不足が深刻化しています。原因は、前述したような労働環境の悪さにより求職者から敬遠されていることや、少子高齢化と人口減少によって若い労働者が不足していることが挙げられます。


要するに、土木工事の需要が増大しているにもかかわらず、それを担当する人材が減少しているという、難しい状況に置かれているのです。その結果として、土木施工管理の需要は高まり続けており、どの企業も好条件を設けて人材を求めています。この状況は当分続くでしょう。


したがって、今から土木施工管理になっても、仕事の獲得に困る心配はありません。一度スキルを身につければ、社会インフラの整備や維持・更新、災害復旧・復興など、さまざまな分野で活躍できます。しかも、機械に置き換えにくい仕事であることから、AIに仕事を奪われるリスクも小さいのです。土木施工管理は、とても将来性のある職業といえるでしょう。




■土木施工管理という仕事の魅力・やりがい



土木施工管理の魅力は、需要の高さや将来性以外にもいろいろあります。この仕事をしている人が、どのような点に魅力・やりがいを感じているのかを見ていきましょう。



・社会貢献性が高い

前述したように、道路・トンネル・橋梁・河川・上下水道といった社会インフラは、私たちの生活に必要不可欠です。たとえば、道路や橋梁が整備されていれば遠くへ移動しやすくなり、経済活動が活発になります。蛇口をひねるだけで清浄な正常な水が出てくるのも、水道が整備されているからです。


つまり、こういったインフラの新設やメンテナンス、更新などに関わる土木施工管理は、非常に社会貢献性が高い仕事だといえます。土木施工管理の指揮のもとで工事が行われなければ、便利な社会を維持することはできません。土木施工管理は、自分の仕事が形になり人々の役に立つことを実感できる、やりがいのある仕事といえるでしょう。



・巨大な建造物を作り上げる楽しさがある

土木工事は、巨大な建造物をゼロから作り上げる仕事です。その過程には多くの苦労がある分、完成した建物を見た時の喜びは計り知れません。


特に全体の責任者である土木施工管理は、工事の計画段階から施工、完成まで、ほぼすべての工程に関わることになります。先に解説した通り苦労も多いのですが、その分、建物が完成した時の喜びは誰よりも大きいのです。土木施工管理は、いわゆる「ものづくり」の楽しさを大いに味わえる仕事といえるでしょう。




■今後、土木施工管理としてキャリアアップするためのポイント


土木施工管理として働く場合、キャリアアップは積極的に狙いたいところです。キャリアアップしてより大きな現場や難易度の高い工事に携われるようになれば、給与や待遇は確実に向上します。社内で昇進して管理職になったり、より条件のいい会社に転職したりすることもできるでしょう。


前述した通り、土木施工管理の担い手不足・需要増は今後さらに進むと考えられ、人材の市場価値は大きく高まると予測されています。そのため基本的には、日々の仕事をこなして経験を積んでいけば、ある程度のキャリアアップは可能なはずです。


とはいえ、何も考えずに仕事をしているだけでは、効率のいいスキルアップはできませんし、大きなキャリアアップは望めません。スムーズにキャリアアップするためには、人手不足で引く手数多な状況に頼り切るのではなく、積極的にスキルを磨いて周囲との差別化を図る必要があります。


そこで重要になるのが資格の取得です。たとえば、1級土木施工管理技士の資格を取得すると、2級土木施工管理技士よりも規模の大きい現場の責任者(監理技術者)を務められるようになります。


また、自身の施工管理スキルの高さの証明になるため、取得するだけで会社や関係者からの評価が高まります。日々の業務を通じて着実に技術を習得し、計画的に資格を取得することが、キャリアアップする上での重要なポイントとなるでしょう。



以上のように、土木施工管理はただ「きつい」「やめとけ」といわれるだけの仕事ではありません。やりがいも将来性もあり、一度スキルを身につければ安定して働ける仕事なのです。さらに、未経験からでも挑戦でき、努力次第でキャリアアップすることができます。皆さんも、社会を支える土木施工管理という仕事に挑戦してみませんか?


現在ヤマシタ工業では、土木工事の作業員、施工管理、重機オペレーターの3業種として働いてくれる方を募集しています。「重機の操作を極めたい」「施工管理としてのキャリアを築きたい」など、働きたい環境や身につけたいスキルに応じて、適材適所で活躍することが可能です。


また、経験豊富で面倒見のいい従業員が多く、教育体制も整っているため、未経験の方でも安心してスキルを磨いてキャリアアップできます。従業員の働きぶりはしっかりと評価し、現場で利益を出せばダイレクトに給与に反映させておりますので、実力次第でどんどん稼ぐことが可能です。実際に、年収1,000万円以上の従業員も複数在籍しています。


さらに、資格の取得にかかる費用は全額会社が負担しており、実務につきながら資格を取得できます。それに加え、資格1つにつき毎月3,000円~5,000円の手当を支給するなど、各種手当や福利厚生も充実。土日も基本的に休みなので、とても働きやすい職場です。


選考の際、年齢・学歴・経験などは一切問いません。土木工事業界で自由なキャリアデザインをしてみたい方や、安定して収入を得たい方、やりがいのある仕事をしたい方は、ぜひお気軽にご連絡ください。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしております。